美肌石けんの必要材料

かせい苛性ソーダ

美肌石けん作りでは、アルカリかせいに苛性ソーダを使います。苛性ソーダは別名を水酸化ナト
リウムといい、一般的に石けん作り(NaOH)によく使われる物質です。
苛性ソーダは、食塩水を電気分解して作ります。副産物として塩素ができます。苛性ソーダを化
学的に作れるようになる18世紀から、石けん製造が飛躍的に広まりました。
苛性ソーダは、皮層に触れると重度のやけどを引き起こすほどの
強いアルカリです。以前の美肌石けんは、苛性ソーダよりもアルカり性が弱いオルトケイ酸ソー
ダという物質を用いていました。ところが、オルトケイ酸ソーダは劇薬に指定されていませんが
苛性ソーダより扱いづらく、高価で危険なので、劇物でも安全な苛性ソーダを用いることにしました。
防水手袋を用いて作業するのはもちろん、石けん作りに使うペットボトルも1回ごとに換えましょう。

食用廃油

この手作り石けんを開発した当初は、食用廃油で石けんを作り、廃油石けん作りに習熟したら、新
しい油で石けん作りをする計画でした。
しかし、実験と文献的研究を続けていくうちに、新鮮な油よりも廃油のほうが石けんの製造が簡単
で、しかもより肌に優しい石けんができることがわかりました。
天ぷらなどで油を使いますと、衣の糖分とたんぱく質がアミノカルボニル反応という反応を起こし、
メラノイジンという茶褐色の色素ができます。
このメラノイジンには、酸化をおさえる抗酸化作用と殺菌作用があります。ですから、廃油で美肌石
けんを作ると、メラノイジンのこれらの作用が期待できる石けんになることがわかったのです。
そこで、この美肌石けんの材料は、廃油に絞ってご紹介することにしました。

尿素

油脂をアルカリでけん化すると、石けんと同時にグ'ノセリンができますb近代的な製法で作られた市販
の化粧石けんは、油脂ではなく脂肪酸から作られるため、グリセリンは入っていません。
ここでご紹介する美肌石けんは、5000年も前から行われていた石けん作りと同じ方法で作りますb
この昔ながらの方法で作られた石けんには、水とグリセリンが含まれます。
水とグリセリンで、私は美肌水を思いつきました。そこで、肥料用尿素を加えて、美肌石けんを作って
みたわけです。
実験で作った膨大な量の美肌石けんを、患者さんに「食器洗いに使ってください」とおそるおそる差し
上げたところ、「肌がスベスベした」「使ってみたら食器洗いにはもったいないので洗顔に使っている」「通
販で買った高い石けんよりも肌にいい」などの声が寄せられています。